コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ 11話 「正義/自由/平和」 感想
「正義/自由/平和」 感想
怪剣クロードは、自由か、平和か、正義か、を問いかけ
人々のために戦うヒーロー像の象徴。
潜水艇の中に人が上手っていることを暴きだす。
物語の象徴を生み出しつつの問題定義の仕方は毎回上手い。
超人フォークだったり時代風刺なトッピングも味わい深い。
「クロードは超人ではない悪魔だ」
「止めてください」
人吉のがクロードを否定する流れで輝子が怒ったのは
人吉にそんなことを言って欲しくなかったというのもあるのだが、
超人らしいと感化をうけた人を敵視しかしておらず、自分達を守るばかりで、誰も救っていないからというのが大きかったからだろう。
それは若者の主張であった、防衛軍の参加をみとめ、宇宙人だけというだけで敵とみなすということと重なっており、物語の流れとリンクさせているのも良かった。
魔女使いサイエンサーに直してもらうという紫刑事
寝たきりで直してもらうのでなく、ファンシーなのがおちゃめだった。
くすくる笑うおっさんってええやん。
輝子と関連できる所もありコンレボらしさを保っていた場面でもはあった。
自由、平和、正義のために血で汚れるクロードをみて
魔界の女王である輝子に変身をする。
暗がりのなかでの殺戮は緊迫感を感じさせるシークエンスになっており
輝子の同様をいかんなく表現できていた。
誰がなんであろうとも血でこの身を汚すことでしか勝ち取れるものはない
汚れていないものはこの世界には存在していないと強く訴えかけるもの。
血に浮かぶ写真と輝子は、どちらも血の運命を背負ったものだと解釈でき、この話をしめめくる最後としてふさわしいものだった。