赤髪の白雪姫 17話 「静かに絡まる夜の序章」 感想
赤髪の白雪姫 17話 「静かに絡まる夜の序章」 感想
苦悩するラジ王子、怒りをあらわにするオビ、
クラリスの王子としてなずべきことをしようとするゼン。
白雪を囚われの身にしてしまった責任。問いかけられたものを同じだが、ここまで明確にキャラづけしていたことにより、
それぞれの違いと立場が表情や態度からにじみでていた。
その中で目を引くのはゼンが王子として取り乱さずにいた所かなぁ。
旅たつ前はあんなに感情むきだしだったが、
ラジオ王子に礼をいい、国王にも礼節をもって対応する。
対応の冷静さが彼の変化を物語る。
兄様のことがあるといえど一歩ひいた対応ができることで、より磨きがかかった。
だけど胸の奥にしまった想いもみてみたい。
いやぁいいドラマをしかけてくるなぁ。
かずき君は今度は捕らわれの白雪にどうするに上手く持っていけていた・
美少年という第一声や、山の民という話がスムーズにそうさせていた。
悪どいことをしても、悪人にしすぎないように。
この辺り短い間に調整されているのがうまいですね。
絶対にかえることができないという海ヘビ。
悪を全面引き受ける彼女はそれ相応の恐怖を白雪に与える。
かずきと差別化することでより悪党としての磨きがかかっていた。
平穏な時の終わりを告げる壊れた時計と、怒りと事件が起こったことを匂わせるかがりび。小物をつかった映像表現もあいからわずやってくれて、嬉しいかぎり。
こういうことを毎回できて本当いい作品です。
今回映像面において印象的だったのは、目がとにかく描きわけられていたこと。
不安、恐怖、怒り、絶望、言葉以上の感情を伝えている。
それができているのは方向性をさだめたコンテと演出によるものだ。
だからこそ視線はくぎつけにされる。素晴らしかった。
次回は船に連れていかれたら終わりという緊張感の中どうするか。非常に楽しみだ。