うさペンの館

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『劇場版アイカツスターズ』 感想 (5569文字:ネタバレありの感想です)

『劇場版アイカツスターズ』 感想 (5569文字:ネタバレありの感想です)
ようやく観に行くことができたので、ネタバレありの感想書きました。

ネタバレをされたくない人はご注意ください。

 

 

 

 

 


めんどくさい恋人達が喧嘩して仲直りするお話。
女の子同士だけど恋人同士なんだよなぁ。もうそれだけで百合濃度が高かった。
さて要約するとこんな感じですが、その中で何が行われてきたか、シーンごとに振り帰っていきましょう。
最初はフレッシアイドルオーディションで選ばれた4人による、オープニングセレモニー。
このステージを大きい画面でみれるのって最高。ということでしょっぱなからテンションあがります。
(その前のアイカツで、すでにテンション高いけどね)
そんな4人のステージを楽しんだ後は、小春ちゃんを加えて、海ではしゃぐ5人達をご鑑賞。
夏の海ではしゃぐアイドル達、それだけで絵になりますよね。
その中でも気になる所と言えば、やはり恋人同士の夢とローラってことでしょう。
一緒のストローで可愛く吸うなんて、ストレートすぎたよ! これはニヤルしかない。
この場面で恋人である夢とローラというのは物語的にも大切なシーンですね(観てた時は歓喜してるだけだったけどね)
またマリモちゃんとの出会いがあり、ここできっちりアイドルとしての夢ちゃんが描かれていました。
この娘の活躍はだいぶ後ですけど、重要なイベントなのでおさえておきます。
短いながらも観たいシーンが盛りだくさん、そんな夏の海のひとときでした。
それが終わってからは、伝説のアイドルオーディションが発表され、夢とローラはユニットとして一緒にでることを誓う。
16話でより印象的なったハイタッチしてつながりあうことをここでもみせ、強い二人の結びつきを感じさせてくれました。夢ちゃんのS6の妄想だったり、ここは劇場版になっても変わらないんだよなぁ。
劇場版は劇場版ってわけではなくて、あくまでTVの延長戦な部分を出してくれる。
TVも連動だったりして、より彼女達と同じ時間を生きてるのかなぁと思わせてくれますね。
さてここまで明るいですが、ここからはシリアスに。
深海の中にある、学園長の部屋にローラが呼び出され、真昼とローラのユニットを全面的にプッシュ、夢も姫とユニットを組む計画があることを告げられます。
夢ちゃんのためでもあり、自分のためでもある。
チャンスを掴みたいし、掴んで欲しい。この葛藤はアイドルアニメでよくやっていることですね。
アイカツ! では第一期の紫吹蘭のエピソードが印象に強いかなぁ。まぁそれとは今回は全然違いますけどね。
さてこの二つのユニットの設立。最後の最後で学園長の捏造だったということが判明します。
とはいってもなんか偽造でもないようなきがするけどね。
とはいっても今回は偽造として伝えています。その思惑はなんだったのかというと、あの療養中な少女に関連してのことなんだろうな。
学園長のそこまでする理由とはなんなのか具体的には解らないけれど、ここまでする必要があること。
そう受けとって間違いはないでしょう。
また舞台としても深海をチョイスしたのは、学園長にあわせてですね。
アイドル達が光輝く海で大地で活躍するのに体して、暗い海の底から物語りのキーを根こそぎ奪ってしまう。そういう印象を無意識に与えてくれました。
頭では解っていなくとも、そう体感させる。アニメでは大切なことですね。
さてそんなこんなで、悩める女の子になってしまったローラちゃん。
星のネックレスをプレゼントされるも、その悩みは打ち払えません。
この時のなにも知らない夢と、知ってしまったローラというのに、ぎゅっと心を掴まされました。
こんなに夢がしてくれてるのにわたしは、こんなに夢がわたしのことを思ってくれるからこそ。
その二つのローラの想いが見え隠れしていたからなんだろうな。
さて暗雲立ち込める中、暗いベンチに座り舞台は整った。
そしてローラは苦悩しながらも虚勢をはり、自分が優勝するために真昼とユニットを組むことを告げます。そして雨が降る中で取っ組み合いの喧嘩をし、ネックレスが引き違れ、喧嘩別れしてしまう。
気迫あふれる演技だったり、結束したネックレスが壊れたりと、映像としてまず引きつけられました。
どうでもいいことじゃなく、二人の真剣さが伝わって、この場面でもうすでにわたしは泣いてましたよ。
こういう展開はよくあるんだろうけど、なんでかなぁ。
やっぱりこの二人のこと好きなんだなぁて想いましたね。
ここはもうキャラ愛が強いので、どうしよもないですね。冷静に観られなほど、苦しい場面だったなぁ。
さて喧嘩別れした夢を待ちうけてのは、なんと事情を知っている仲間達。その理由は報道されていたからということでした。
アイドルの島でこれだけのことをやれば、どうぜん理屈としてはこうなる。
ここは素直に上手い脚本だと想いましたね。実は……みたいな地味に尺がかかるシーンのカットにもつながりつつ、夢とローラをアイドルとしての視点で捉えさせてくれます。
ここで二人の物語という内側の問題にはせずに、外側の視点をいれる。これはアイドルとわたしたちがつながっているんだと、後ほど強く想うのですが、今は話進めてきましょう。
さてそうなってからは夢ちゃんは一人で行動をします。
ユニットになれず、アイドルのオーディションにもでられない。
叶わぬ夢の舞台に落ち込む夢ちゃんというのが徹底的に描かれます。
辛い場面ではありますが、こういった落ち込みがあるからこそ、踏み出せた瞬間が最高に輝くってもんです。
そんな落ち込みながらもいろいろな場所でお手伝いをする中で、アイドルとして写真撮影してい輝きを放つM4と出会います。
TVとは違ってかなり凝ったアングルで、今回彼等も気合い入りまくりです。
夢がみとれるだけのことはあるという、そんな輝きを感じましたね。
そしていつもの流れでスバルと絡む。喧嘩するほど中がいいと、ゆでたこまで披露。
劇場版でも変わらない二人にほっと一息つける場面でもありました。
さてそんなスバルから助言されたことは、目の前の人を大事にするということです。
これもアイドルアニメおなじみにキーワードでもありますが、これが視聴者であるわたしたちの視点が切り離されていないことにつながっています。
それがよく出ていたのはマオリちゃんの前で歌を歌い、笑顔にしてあげたシーンです。
初めてこの劇場で出会った視聴者の代弁ともいえるマオリちゃんの笑顔。
それはアイドルとしての夢がしてあげたことです。なにも関係ないと思っていたマオリちゃん。
そんな笑顔から目の前の人であるローラを大事にしなくちゃと思えるようになります。
これはわたし達、視聴者がきずきを与えたようなものだともいえますね。
いつも手に届かないアイドルを支えてあげたいのは、視聴者だって同じです。
孤独で頑張る姿も、喧嘩している姿も、明るくしている姿も、悩んでいる姿もみているからね。
でもそこをつなぐということは、本来はできない、けれど、今回はそれをしてくれました。
目の前の誰かを大切にしたいのはわたし達だって同じで、そんなわたし達がつながれた瞬間はあの笑顔の瞬間であり、目の前のわたしたちである。
アイドルという題材を生かすにはどうしたらいいか。
その視点をしっかり持って話を練れていたのはが素晴らしいですね。
普通のアイドル関係ない話なら、ローラと真昼のようなことを夢ちゃんでもやればいい話ですからね。
今回重たすぎる話のクッションになっている、小春ちゃんとあこちゃんでもひきつれてね。
でもそうしなかったのはここがアイドルの島であり、彼女がアイドルであるから。
姫先輩も支えなかったのは、アイドルはアイドルらしく立ち直らせるためだった。
TV版を見てきた人はアイカツスターズが培ってきたものを再確認でき、劇場版をみてきている人にも解るような作りになっている。
何度もいいますが、だからこそこのお話は素晴らしいと思えましたね。
さてこのマオリちゃんとのことで、おばあちゃんから感謝の気持ちとして伝説のアイカツカードが。
目の前のわたし達、マオリちゃんを大事にしたからこそ、得られたものということで、ご都合じゃない所もまたいいですね。マオリちゃんとの関係をきずきあげなければ、これはもらえていないわけですから。
ローラに気持ちを伝える準備ができた夢ちゃんというわけですが、ここで一旦お話を戻してローラちゃんについて振り返っておきましょう。
さてもう一つの軸であるローラちゃんは、友達として裏切ってしまったことに悩みます。
アイドルとして最善の道をゆくべきか、それとも自分の気持ちに素直になるか。
これも大事なアイドルとしての葛藤です。
いつもハイタッチしていた夢とは真昼は違うんだ。そこはストレートに描いてくれていましたね。
さてこのローラちゃんサイドの物語でのMVPは、女房役として手綱をつないでくれた真昼ちゃんですね。
面倒くさいことになったカップルを引っ付けるために、自分を犠牲にしてまで。
オーディション当日になってのやりとりが良い娘すぎるという言葉につきます。
どうしてそうしてあげられたのかも、お姉ちゃんとの事があったからということで軽々と飛び越えてくる。
側にいてくれる大事な人の存在を知っている、真昼だからこその支え方だったなぁ。
でもここはさすがに、劇場版だけ観てきた人にはふわんとしてる場面になっちゃうのかなぁ。
まぁここは尺的にもどうしようもない。お姉ちゃんとの出来事を詳しく説明するわけにもいかないし。
でも言葉としてなにが大切かということは伝えきれており、内容が解らないということはありませんでした。
パートナーである真昼から喝をもらい、仲間達の協力を借りて夢ちゃんの元に。
ここは王道の流れって感じで盛りあがったなぁ。
夢ちゃんもローラも準備は整ったということで、ここからは二人を結びつけるクライマックスまで一直線。
お互いのことを感じ合い、好きだと叫びながら、キスしそうな距離でお互いのことを想い合う。
あらぁ~とかそういうのじゃなくて、かなりガチに愛し合って、素晴らしかった。
もうね恥ずかしいとかそういうの通りこしてた。
仲良くなれたことに感動し、涙する。いやぁ感動のシーンだったなぁ。
キスしそうやん、近い、近いってと想いながらもね。もうこりゃあ完全に恋ですわ。
そして壊れたネックレスをそれぞれの腕に巻いて、さらなる二人の歩み寄りを強みながら、S4と同じステージへ。
最強の二人、愛しあう二人、ライブシーンはなんかよく解らないテンションでみてたきがする。
いつまでも二人が幸せでいられるように。そんなことを思っていたのかな。
仲良くなれたことを喜びながらの二人のステージは最高だったといのは間違いないです。
さてこれで物語は終わりということなんですけど、ライブの話もでたことですし、触れるタイミングがいまいちつくれなかった、S4についても触れておきましょう。
今回、直接夢ちゃんやローラにかかわらず、剣士コスプレでの喫茶店やら、お化け屋敷やら、楽しいユニークな彼女達と、ステージで活躍する彼女たちというのにスポットライトが絞られていました。
まぁまだ関わる段階ではないともいえますが、それぞれの場所でそれぞれの頑張りをみせる。
孤独で常に頑張り続けることを大切にしているアイカツスターズらしさがでていました。
さてそれが一番出ていた所は、幻想的なステージ。
それぞれの場所から、夜空先輩はヴァイオリン、翼先輩はフルート、ゆず先輩はダンス、姫先輩は歌を披露。幻想的なエフェクトがより彼女達の神秘性をひきたたせ、それぞれがそれぞれの持ち味を発揮する姿に度肝をぬかれました。
映像としての演出点の力、音の力、それを感じれる。特に音楽の響きがわたしは好きですね。取り入れて欲しい要素でもあったので。いやぁ、すごいわ。
そんな夢ちゃん達の目標であるS4のステージというのは、それぞれがそれぞれの輝きを放てば、調和し響きあうことすらも教えます。
彼女たちはそんな主張はしていませんが、ステージをみるだけでそれが理解できるレベルになっている。
アイカツとはまた違った、それぞれの孤独が輝きをはなつアイカツスターズとして到達すべきステージ。それが全面にでていたライブでした。
以上でアイカツスターズの感想は以上です。
最後に同時上演の「アイカツ! ねらわれた魔法のアイカツ!カード」についても少し語っておきましょう。
本作は『同窓会するから来てね~』というような、アイドル総出演のお祭りタイプの作品でしたね。
語るよりもぶちゃけ観たほうが良いです。色々コスプレしながら懐かしの彼女達にあえる。それは映像でなければやはり解りまえん。
ジュラシックパークだったり、ダースベイダーだったり、パロディもあったりで、本当いろいろ趣味まるだし。
野球したり、ナースしてたり、新郎新婦だったり、いろいろありますけど、特にへんてこ英語の中できにいったのは、悪の道に走ったぽわぷりのシーン。
はい、その時のうさぎさんが可愛かったという、わたしがうさぺんだからという理由でね。あくまできにいったシーンなので。
今回は誰がどうということなく、均等に役割が与えられていたのが良いと思ったのであくまで優劣はつけません。でもうさぎさんは違う。まぁそこはうさぺんとしての宿命ですね。
へんてこ映画がおわってからは、目玉のアイドル総出演のライブ。
いやぁ、やはりこれほどの人数がいるだけで圧巻ですね。みんなと出会えた懐かしひとときを感じさせてくれる作品でした。
アイカツ! ねらわれた魔法のアイカツ!カード」も「劇場版アイカツスターズ」も、それぞれの持ち味を発揮しきれた素晴らしい内容でした。