うさペンの館

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orange 11話 「LETTER11」 感想

orange 11話 「LETTER11」 感想

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未来の手紙でつながったもの達が、本当に手にいれたい未来を手にいれようとする物語。
前回の仲間と駆け抜けたい未来をつかむ話しとは違い、今回は深淵のなかでもがき苦しむお話になっていました。
未来では菜穂と幸せな家庭をきずいている。それとは違う未来を選ばなくてはいけない。
須和君の恋がいつも以上に掘り下げられる。。
菜穂とかけるのことを想い、自分を犠牲にしても構わない。
今までもそうやっていつもずっと犠牲にしてきたんですが、今回は告白という未来を変えてしまうものであり、その重みが違いました。
こんな未来があったなら。
須和のやろうとしていることは、そのまま自分の後悔となって跳ね返ってくる。
それを解っていながら選択できてしまうのは、未来の後悔を知っていればこそ。
翔も須和もどちらも最高に幸せになる世界はない。
そこが苦しい部分でしめつけられますね。
いつものぐいぐい導いてくれる側ですが、今回は一人でいることを決める。
前回仲間と乗り越えた展開だったが、それでは乗り越えられないものがある。
あず達の言葉や支えも聞いても揺るぐこともなく、拒絶をしてしまったらどうにもならないことをみせつけられるかのようでした。
今回その拒絶をしたのは須和だけでなく、翔も。
順風満帆、菜穂の写真をとったりといちゃいちゃしていますが。
根本的には変わっていない。
クリスマスイブの時、おばあちゃんが倒れたことにより、母の記憶が蘇る。
「大丈夫だよ、おばあちゃんなら」
菜穂が言った言葉は、かつて言った言葉。
仲間と走りぬけ変わったかと思えたが、そうではなかった。
ここで翔を変えようとせず、拒絶させていました。
視聴者的にはいったり来たりの繰り返しに感じてる人も多そうだなぁと思うけど、
この作品にかぎっていえばそうじゃない。
前回もその重さから、翔と菜穂は立ち上がれなかったように、変わらない彼と彼女というのは描かれてきている。
だからこそ、このもう一度塞ぎこんでしまう翔を受け入れることができたのかな。
そもそも翔がこうなってしまった原因というのは仲間達を優先したからということです。
ここでもし、仲間といることを優先したらあの時と同じようになってしまう。
菜穂が電話をかけた時に、破壊してまで拒絶したのは、いま優しい声をきいたら戻ってしまうかもしれないてことなんだろうな。
少し話を戻して、かけるを一人にするのがこわい。
取り残されそうになった菜穂ちゃんの行動も、そのキャラの立場ならではの言葉です。
菜穂の言葉って、言わせるために言った失言ではなく、翔を思いやるならではの言葉。
事前に知っていたのに、なぜ喧嘩してしまう事情になったのが。
その難しい状況を納得させるだけのやりとりができていることに感心しました。
キャラがぶれないから、菜穂ちゃんが不安のままでいてくれるからこそですね。
そして翔に取り残されて泣いた菜穂。
未来の須和が告白したシチュエーションで、
「そんなこないよ、もし嫌われても大丈夫。そのときはまた俺が、翔を菜穂の所まで連れてくるから。お前らが離れないように見守っててやるから。だから怖がってないでもっと前に進んでみろよ。翔と一緒にいられる時間を大切にしろ」
と告げる。
やっぱ今回はこの台詞ですかね。
拒絶を重ねたうえで、ぱっと須和君がそれを開放し支えてくれる。一番ぐっときたシーンでした。
こんな良い奴なのに、良い奴だからこそ、報われない。切ねぇな。
拒絶がテーマの中心になるなかで、須和君が自らの幸せな未来を手放してしまったことにぐっとくる。そんな回でした。