うらら迷路帖 2話 「探し物と夢、時々甘味」 感想
うらら迷路帖 2話 「探し物と夢、時々甘味」 感想
うらら二話目は、一話目の密度の濃いテンポを継続。
真面目に話しを続けながらも、オチがしっかりあってほんわかとなれる、全体的な雰囲気が変わらないままに、上手く次々へと橋渡しをしていき、お話全体通して面白かった。
真面目に話をすすめてるのにというのが本当すごくてねぇ、よくもまぁ思いつけるもんだなぁと。自分でやるとしたら、ぐいぐいと進めて終わりなんだろうけど、佐久隊長がシャイなのを利用して、はいていない千矢までもっていけてるからね。
お話は進めなきゃだけど、雰囲気まで壊しちゃいけない。
その部分の要求にこたえられる所が重ねていいますがすごいと思いました。
さてそこから詳しいお話をみていくと、
Aはお母さんを探したいという望みに向き合い、それが一番うらになりたいという目標に変わっていくことを描き、
Bでは流れ星占い、神様をのぞいていけない禁忌、千矢と呼びかける言葉がこだまし、占い師としての活動とこの世界の理を描いた。
そのどれもが、主人公が常に中心になって引っぱっていけるだけの設定をつけることに貢献している。
キャラ的な立ち回りだけでなく、主人公がどうこの世界に関わるのか、短時間で描けてるのはすごく良かった。ぐっと物語としても引き込まれるし、このさきどうなるかわくわくする。期待感がさらに高まった。
また一番うらにいくためにという壁となる部分をしっかりとつくることで、なぜそうしなければいけないのかにこたえ、その壁により緊張が生まれている。
具体的に言うのならば、佐久と千矢のやりとり。
ただほんわか目指しましょうとういうよりも、必死さがしっかりとみてとれたなぁと。
千矢が違うのは、ただなりたいではなくて、お母さんを探したいという望みが、この街の法を破ってでもしたいこと。口だけではなく行動で示せている。
無知なキャラとして描かないと雰囲気としては破綻するんですけど、無知すぎたら蚊帳の外になってしまう。そのバランスが上手く保たれていました。
それが面白さにつながっていると、僕は感じています。
アニメとしては流れ星占いの、淡いろうそくの光の描写。
これが丁寧な光の加減だったなぁと。
闇の中にひかりを作る場合、特にろうそくの場合はおちつくものがこのましい。
ぼっと明るすぎてもなんかおちつかないし、暗すぎてもアニメとしてはなにやってるのか解らなくなるし、難しい所でしたが、それをうまく調整できてたなぁと。
光の境界をどこでくぎるのかというのは実際の照明をきにする場合でもかなり重要で、こだわりがしかと伝わってきた。
またちょうちんの穴からみえる光なんて表現、アニメではまずみられないんで、貴重な展開でもありました。良き光だったなぁ。
後、今回も百合要素をみっちり入れきてくれて、こちらが求めているものも提供できている。
相手の事情に深く入り込む→相手と密着スキンシップ。
精神的な距離を縮めてからという流れが基本としてあるのも良い部分です。
今回でいうと、佐久と千矢のやりとり、紺と千矢ですね。
あなたのことを理解できたから距離を縮めてもいいんじゃないという、無意識な視聴者の欲望まで解りきったうえでやってくるかなぁ。まじ美味いわ。
わたしみたいなのはぴょんぴょんそれに引っかかるんで、もう楽しくニヤニヤさせてもらいました。
こんなけお話きっちりやってるのに、サービス込みなんて、よう考えてあるなぁ。
物語としても、アニメとしても、キャラとしても、密度の濃い素晴らし仕上がり。
次回の三話が待ち遠しくなる二話でした。
今週のうさぎ!
うさぐっすりするうさぎさん。
寄り添って温める。もふもふして気持ちよさそうやなぁ。
うさこちょこちょする小梅ちゃん。
いたずらっこでうさかわええなぁ。
うさお腹をみせる、小梅ちゃん。
自分からみせると堂々とみえる。うさ凛々しさや、うさたくましいという印象をあたえてくれるうさシチュエーションでした。
ほっぺを引っ張る小梅ちゃん。
ぐりぐりのようにうさなびいてはいませんが、ちょこちょことなびいているはず。うさ想像力が試されますね。