うさペンの館

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テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(第2期) 19話 「レディレイク Ladylake」 感想

テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(第2期) 19話 「レディレイク Ladylake」 感想

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ロゼの決断を終え、ついにやってまいりましたアリーシャのターン。
師匠を犠牲に時間をかせぐか、味方の兵士と混戦で不殺をつらぬくのかいなか。
多くの覚悟を改めて問いただされる回でした。
常に救ってくれたスレイ逹は信頼し、それが最善だと解っていながらというあたりがフォローのしかたがまず上手い。
とにかく感情論だけで動きすぎないのが、この作品の魅力です。
普通に考えたらというのは、それだけでキャラクターの説得力を増し、ストーリーに冷静な視点をあたえてくれる。
感情で動くことの多いロゼも冷静な分析を挟んでいたりと、変に気持ちの面がおろそかにならないというのは、なかなかできることじゃありません。
スレイのようなヒーローではない以上、一番危険な道じゃないことを伝えるのは、アリーシャを市民たらしめる一要素であり、その点も良かったと思います。
アリーシャの決断がメインでありながらも、本筋の汚れとも向き合う。
従士としてスレイと同じようにはできないこと。ここでも普通さが強調されていました。
あくまでバルトロではなく、汚れと向き合う戦士たれってことで、復讐だったり憎しみにむかわない。
汚れから民を救う。まず奪還作戦の前提に汚れと向かい合わせたのはそういう理由だったのではないかと思います。
師匠が囚われてからは、師匠を犠牲に時間をかせぐか、味方の兵士と混戦で不殺をつらぬくのかいなかを突きつけられる。
人質をとられてからと師匠との階層にうつらず、憑魔と会話することで、今までの自分をみつめさせられる。
師匠との関係をあえて写さないのがこの作品らしいなぁと。
あくまで揺れ動く覚悟、自分の内面てものを大事にしてくれる。アリーシャは気高く強く最終的には決断できるのですが、人間として揺れ動く部分があるからとても共感できるんですよね。
そこが好きでもありますね。
真面目でえらぶらないで、その上で理屈で考え理想をつかもうとする。
「人は弱い生き物だ、それは否定することはできない」
「解っていてなにもしないことは、解らないことよりも卑怯ではないか」
「わたしは夢想家だと思われてもいい。市民の一人として姫という役割を果たしたいと思っている」
自己を自覚したうえで、わたしはどうありたいのか。
たとえどう思われようがという所が惚れ惚れしたなぁ。やっぱアリーシャかっこいい。
ここまで理屈解ったうえで、決断できるキャラっていうのはそういません。
というか、こういうお話の流れにはあまりなりにくい。
ドンパチを楽しんで、気持ちよく萌えてねじゃなくて、自己意識に問いかけ、人間とはどうあるべきかを問いかけてくるこの作品は本当すばらしいですね。
次回は、朝日までに師匠を奪還できるのか。手に汗握る展開で楽しみ。