うさペンの館

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テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(第2期) 20話 「浄化」 感想

テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(第2期) 20話 「浄化」 感想

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ハイランド王との謁見、バルトロの失脚、ドラゴンの浄化。
アリーシャ側のお話で終わらずにスレイも関わった、なんともボリュームがある贅沢な回だった。
師匠の奪還しつつ乗り込む、誰も死なせないことをかかげていたアリーシャならそうするのかなぁと思っていましたがそうじゃなかった。夢想家と自覚しつつも、現実的な策どころか、その先の未来までみすえている。
マルトラン先生を助けない選択はいっけん非情なようにみえるが、皇族としてのアリーシャと信頼してのこと。マルトラン師匠の語りがあるおかげで、よりアリーシャの王女の立場がひきたつ流れになっていました。
人質とられて殺すとけしかけられているので、これは死ぬかもしれない策をとっているのは明らかなんですけどそう思わせなかった。意志の強さというものを示すことで正しさをつくっていくのはアリーシャだからこそできることだなぁと。
「わたしは夢想家だと思われてもいい。市民の一人として姫という役割を果たしたいと思っている」
前回の言葉も活かされているし、先を読ませるようで読ませない上手い立ち回りだった。
ハイランド王との謁見でアリーシャは戦いを止めように伝えるが、そこにバルトロが来てアリーシャは殺そうとし、ハイランド王がかばった。
ここで解ることはハイランド王はアリーシャと会うために生き続けてきた。
言葉で伝えませんがマルトラン先生のように、信じ続けていたように思えます。
そうでなければ、アリーシャの姿をみることを望まないし、汚れながらも生き続けようとしないし、アリーシャをかばうようなこともしない。全部が全部アリーシャのために動いている。
こうなってくるとむろんバルトロの動きにもきずき、国を腐らせ厄災の中心地になってしまっていることもきずいていた。
ハイランド王は国よりも、アリーシャを選ぶ。
それは王たる意志がないといえるのだけど、親としての人情溢れるものだった。
ハイランド王の死は娘をかばうためのみならず、自らの汚れのこともあったから生命を投げ出せた。なぜそこまでしてという部分に肉付けがされており、それが物語に自然な流れを産んでいた。
バルトロはハイランド王を殺したことで失脚し、生命を投げ出す。
元々の家臣たちがなにゆえに改心し、バルトロについていけなくなったのか。その部分は上手い着地のさせかたをしており、不必要な争いにならない理想の形だった。
元々アリーシャ一行は不殺続けてきてるからね。話にはないが、そういった殺さなかった恩義が信頼につながったのかもしれない。
ハイランド王が死に、誰も死なない理想は達成できなかったが、確固たる王女としての意思をみせたアリーシャ。すごくかっこよくて惚れるなぁ。
さてそれから続いてドラゴンの浄化へと物語はシフト。ドラゴンの浄化はスレイ達がここにきた理由をつくるためでもあったように思えます。
いっさいアリーシャの姫としての役割に口をださなかったからこそ、アリーシャが姫であろうとすることができた。仲間をみせてたわけでも、国をみすてたわけでもない。スレイがかかげる理想を上手く汲み取っていたなぁと。
誰もなしとげたことのないドラゴンの浄化を従士と共に。
スレイ一人だけでは無理。自分と向かい合って成長をとげたロゼや、王女としての意志の強さをみせたアリーシャ。その二人がいたからこそ浄化できた。
成果を最終的にみせてくれて、気持ちのいい終わり方でした。
自分と向かいあう意志をみせること。それを今度はスレイをやっていくのかな。
ロゼとアリーシャは過去があるけど、スレイには過去とよべるほどのものはない。
ただ純然たる導師としてどうあるべきか。
強い意思はもっているけど、それがまだ二人のように理由づけされたものではい。
今後はその部分に触れていくのやもしれませんね。