緋弾のアリアAA 10話 「ファーストミッション」 感想 『意味合いがとれたカットと丁寧な心理描写が素晴らしい回だった』
緋弾のアリアAA 10話 「ファーストミッション」 感想
『意味合いがとれたカットと丁寧な心理描写が素晴らしい回だった』
イ・ウーに襲われたアリア先輩
手の届かない所。こんな姿をみたくないという思い
傘、立ち入り禁止のテープ等を意図的につかって印象づけていた
そんな中でも歩みたいという思うが足の動きや手をのばすあかりちゃんにより実際の行動としても表れている。
涙をながし雨にうたれる悲しみのあかりちゃんを細かい過程を積み重ねることでより深い悲しみと感じられるようなシークエンスだった。
踏み潰されてかさは、あかりちゃんの心をさえぎるものがなくなったことと
夾竹桃(きょうちくとう)がそれを踏みにじったことが。
排水口は妹が倒れたことにより大量の悲しみ注がれたことが。
落下していくお札と新幹線の切符はそれが一瞬のできことだと伝えるものだというのが解る。
一つ一つのカットの意味合いがしっかりとあり、妹が倒れたという事実だけでないことを伝えきっていたのが素晴らしかった。
符丁毒により視力を奪われ死のふちをさまようののかちゃん
身近な誰かが狙われ続けているからこそ夾竹桃のものになろうとするあかりちゃんの離れたくないけど離れないといけないというものが、
自分の胸にののかの手を持ってきてから、ののかの胸にその手を持っていくという行動によって解り、心理描写の追い方が丁寧だった。
母ちゃんでかすぎだろ
あかりちゃんは成長したらこんなに大きくなるということか
「あかりひさしぶり......ってなんなのよその胸」
「母が大きかったので遺伝だったのかもしれないです。アリア先輩も大きくなりますよ」
「アリアがそんな風になるわけないじゃん」
という未来の姿が浮かんできた人がいたらしい。
あかりちゃんがちびうさぎかわいいかったのは言うまでもないね。
人を殺める技かもしれない
でも母親の人々を守るために戦う理念は間違っていない
アリアがいい先輩してるなぁと
「昔のものを失って、でも新しいものがみにつかなくて、今のあたしはなにも持っていないんです」
泣きながらあかりちゃんは綺麗なままのなにもない自分の手のひらをみて告白をする。
影に隠していた思いが明るみになったとき、影のないあかりちゃんがいる。
今までの影による演出をしてきたからこその画面づくりと演技が素晴らしかった。
そこからあかりちゃんの振り返った先には仲間がいることに喜ぶあかりちゃんは観ていてこちらが嬉しくなってしまった。
ベタを丁寧に追い切って着地するべき所に着地する。素晴らしね。
作戦命令AAがアリアより発令される。
アリア先輩に前回は認めてもらえなかったが、今は認めてもらえている、
だからこそ今一度嬉し涙をうかべるあかりちゃん。
表情で語るべきことは語る。素晴らしね。
これみよがしにサービスシーンを展開する夾竹桃(きょうちくとう)
間宮一族を滅ぼし符丁毒を妹に盛ったのは
あかりちゃんをイ・ウーに誘い、鷹捲(たかまつり)の毒を所要したいという欲のため。
因縁ある対決がどのように展開されるのか次回楽しみだ。
シリアスな話で暗い展開が続いきはしたが丁寧な心理描写の追い方により
それがただそうしたいだけのものではないようになっていた。
アニメでやれるだけの表現方法を駆使して、あかりちゃんの言葉をより深みあるものにしてくれた素晴らし回だといえるだろう。
純粋にやさしく涙を流すあかりちゃん。また一つ自分好みなキャラになったなぁ。