うさペンの館

主にアニメの感想置き場です。

タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~ 6話 「ファラデーの覚悟」 感想

タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~ 6話 「ファラデーの覚悟」 感想

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真理を探求する少女達の物語。
和花ちゃんが取り残されてという前回の続きからはじまります。
「なぁに大丈夫。科学実験わね、いままでにない現象が起きたとき、かならずそこに原因がある。その原因がわかれば」
「うるさい。あんたになにがわかるのよ科学、かがくって、その科学のせいでわたし大変な目にあってるんじゃない」
ファラデーさんの心遣いに対して八つ当たりの言葉をぶつけてしまう和花。
お父さんが別にいるわけでもなく、恋する少女が偶然来てしまった場所。
真理とは違い和花は普通の少女である。ここでさっそく真理との違いが出ていました。
お父さんが別にいるわけでもなく、恋する少女が偶然来てしまった場所。
物語の別の視点を増やせている。それがしっかりできているというのは大切なことです。
さてそんなわめく和花なんですが、泣き疲れた後はファラデーさんに謝っています。
ふてくされたりなんてしません。
一回冷静になれば知性が働く。もともと頭はよくて器用だしね。そこはテストや普段の生活からみても解ります。
ただ問題が風大にしてもそうですが、問題が起こると感情を暴走させがち、そういう所はあるんでしょうね。
誤り冷静になれた、しかしながら以前外にでられたわけじゃない。

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閉じた後ろ向きな世界。そんな彼女の心がカットでも読み取れます。
和花ちゃんの気持ちを全力で伝えきった後は、ディビさんとの話に移行。
「一般的な教育も受けていない。しょせん実験を繰り返す以外なにもできないやつなんだよ」
「それのどこがいけないのよ。実験を繰り返して結果をだしている。それが彼の科学の、大好きな科学のやり方なんじゃない。なにかを夢中になってやること、ひとつのことに夢中になることのなにがいけないのよ」
馬車をおいかけディビさんを捕まえたさきで伝えた言葉で風大のことを思い出す。
ファラデーさんの実験にたいしてのひたむきな姿勢を知っているからというだけでなく、現代での風大の話を上手くからめていました。風大もファラデーも勉強ができるわけではない。
両者の共通点である部分も重要なポイントです。共通な部分があるということだけで、関連せいが強まるので。
そして勉強をやらなくていいなんて主張ではなく、あくまで夢中になること。そこに争点をぎゅっと絞っているのも解りやすかった。
さてそんな夢中になってやることにきずかされた和花ちゃんが次にとった行動は、ファラデーさんを立ち直らせること。お父さんの助言により会話できるようになったにもかかわらずです。
あれほど帰りたいと主張していた和花ちゃんがなぜそう思えたのかというと、お世話になったからというのもあるんでしょうけど、風大のことと絡んでいるから。
なぜそういう行動にいたったのか、それが説明できるというこおてゃキャラクターの行動原理がしっかり説明できていたという証拠。現代との関わりが強い和花において、現代の風大の話を絡めて。それがこの場面でも活きていました。
後、なにげにこの話せるようになったというのもポイントですね。今後の展開、こちらから指令を遅れるわけで。上手く利用すれば物語の幅が広がりそうな設定です。
先を読んで父のように行動できるようになれる。厳密な資料をもとという展開はありえるかもね。
そんな続きがきになる展開と和花の決意を描いてから、かたづけられた部屋から科学者を辞めるのではないかと思った和花がファラデーを捜索し、橋の上でみつけます。
「科学が人を幸せにするって信じてるんでしょ。科学が大好きなんでしょ。だったら絶対やめちゃだめ」
「いつ僕がやめるっていったんだい」
という感じで、新しい実験をするために片付けただけでした。
結論的にはたいしたことなかったわけですけど、ここでぐぅっと気持ちが揺さぶるようなイベントにしておくことは大事なことですね。
それがあるからこそドラマとして成立する。なによりほっとしてもじもじする和花ちゃんという、可愛いシーンがみれなくなってしまう。。
科学者ではなく、普通の少女としてのアプローチ。
この橋の上でのシーンはいつも心配してくれる和花ちゃんというのが全面にでておりました。
風大の時もそうですど、職員室の前でまったりと本当心配しょうなんだよね。そういったシーンがあるからこそ、いわされているわけではないという風にもみえたのも良かったです。
普通な少女が心配するシーンを超えたら、新しい実験をする。
和花も手伝い何度も。何度も。何度も。
実験で成果をあげてきたファラデーの実験風景。
「失敗、別にいいじゃないか。また新たな実験に挑戦できるということだから。今度はどこを変えて実験してみるか、それによってどんな結果がでるか、考えただけでもわくわくするよ。なんど失敗したって、悲しいことがあたって、わたしは科学を嫌いになれない。だから科学をやめたりしないよ、絶対にね」
それを描写しておいたことで、ファラデーの決意というのが、身にしみる。
「良い行動は良い言葉にまさる」
フランクリの言葉でも言われているように、科学は言葉よりも行動で示すものだ。実験で示すものだと強く訴えかけるものでした。
過去の科学者たちを思い出しながら、今のファラデーを振り返れる。それもまたこのアニメの醍醐味なのかな。
そんなファラデーさんの決意を聞いてから和花は帰還。
現代で風大とあって、80点という条件月で夢中になれるもの、サッカーの練習に参加させてもらえるように約束をとりつけました。
「だから頑張れっていってんの、サッカーを」
「いけるよ、風太なら絶対」
これがどこまで風大を思ってのことか。ファラデーさんの変化というのもあったのですが、この和花ちゃんの嫁ぷりにはニヤニヤできます。どんなけ良い娘なんや。
最後は少女と少年の青春できっちりと、喧嘩した原因が収束し、一つの淡い青春のページを生み出していく。
科学と普通の少女がミックスされた和花ちゃんでしかできない物語が非常に面白い回でした。