うさペンの館

主にアニメの感想置き場です。

無意識の視聴者すらもつながりあわせた、『魔法つかいプリキュア!』28話から、読みと解ける事とは。

無意識の視聴者すらもつながりあわせた、『魔法つかいプリキュア!』28話から、読みと解ける事とは。

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カットやシーンで残しておきたいので記事あげます。
さて前回から引き続いての魔法界での夏祭り回。
つながりというテーマでまとめあげていました、最初から終わりでまで見どころ満載です。
つながり、それをふまえて振り返ることにしましょう。
たこ焼きぽいと感じるぽこぽこやきや、お願い輪投げゲームのワーム。
なし魔法界のものをほうふつとさせる魔法界の屋台を満喫。
ちょっとした不思議にわくわくさせてきます。これから本題にはいるまえのちょっとした息抜きなシーンだけど、彼女達の日常をしっかりと教えてくれる大切なシーンです。みたいシーンがみれる。それも大事なことなので。
そんな夏祭りの日常を満喫して後、問題が発覚。花火を打ち上げるドンドン花がしおれてしまった。
そこで、ぱちぱち花をさがしに、花がたくさん咲いているペガサスの所に行くチームと、本でパチパチ花を探すチームに別れます。
さてここで二つのチームに別れたわけですが、それでも彼等はつながりあいます。
普通ではありえないことをどうやってやっていたのかというと、太陽という共通のものを写り込ませることで結びつきをみいだしていました。

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さらにそれだけにとどまらず。時がたって陽が落ちていく様を描写することで、時間の概念を画面につねにもたせ緊張感を保たせていました。

写り変わっていく時間を、色合いを変えながらじっくりと何カットにもわけてくれることなんてめったにお目にかかれない。ええなぁ本当。

さてそんなつながりや緊張感のなかで描かれたことは、
エミリーは高い所が平気になり、
ジュンは本の場所をだいたいわかるほど勉強し
忘れ物女王のケイは準備万端。
無し魔法界にいった離ばなれの友人は花火を打ち上げるほどに優秀になった所か、弱点すら克服している。それぞれの友人が成長した姿をみせてくれました。
今作は成長(はーちゃんは例外)よりも、日常を守るということに重きをおいています。しかしここにきて友人達の変化を描く。これは物語の方向性をぐっと変わったことを意味します。それが全体におよぼす影響はでていませんが、かわる兆しのように感じられます。
またみらいやリコ達との比較ともなりますしね。
さてそんな比較される側のみらいやリコ達ですが、さらなる信頼関係をみせつけます。
「信じてるから。きっと、リコもわたしと同じこと思ってるって」
みらいはリコを信じ、
「おしまいになんてしない、だって魔法界のみんなで花火をみるなんて、すごく、わくわくもんじゃないの」
「それにみらい達ならパチパチバナを選ぶって信じてるから」
リコはみらいのようにわくわくしながら信じます。
彼女たちというのは今まで幾度と無くプリキュアとして困難にぶちあたってきました。
その中で不安になったことも数多くあります。しかしその困難をいつもぶち破ってきました。
さらになし魔法界でともに生活し、信頼をよせる中に。
なぜ友達達が信じることに不安なのに、リコとミみらいは信じあえるのか。振り返ってみただけではっきりとこれだけのことがいえる。
信じあえる友になった。これも間違いなく成長です。
それを友人の成長とあわせることで、お話としてもつながりをみせていくわけです。
同じ時を過ごしながらも、同じように変化はしていかない。しかしそれは断絶ではなく、あくまでつながり。
それは友人達を信頼させながらフィナーレへとつながっていくわけですが、無事パチパチ花をみつけてからは戦闘にはいります。
投げ輪アタックだったり、矢の吸盤が顔についたりとユニークです。

演出もコンテもキレてるし、面白いのなんのって。じゃあ具体的になにが面白いのかシーンごとにみていこう。

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まずは矢の吸盤にミラクルがヒットしてからフェリーチェとマジカルがドンヨクバールとかしてしまったうさぎさんとの戦闘。

ここの戦闘の面白さというのはフレームインとフレームアウトの面白さ。

矢にあたりコミカルに去っていくミラクル。矢を蹴り返した時のやりとり。フェリーチェを一撃で画面外にやる重量感ある重さ。マジカルを振りはらった時のいきおい。

これがそれぞれ違うんですよね。そこに面白さを感じました。

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次にミラクルのシーン。

ここは単純に吸盤ひっぺがして投げ返す、的当てじゃねぇかというやりとりの面白さ。ユニークな戦闘シーンを自然と生み出せるのはすげぇことです。

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最後に投げ輪。

 

さてそんな戦闘の決め手となったのがこのお言葉。
「気持ちがつながりあっているかよ。わたし達やフェリーチェや、モフルン、ジュン、ケイ、エミリー、花火をうちあげたいみんなと」
「だからわたしたちは」
「絶対まけない」
ということで、ここは今まで積み重ねてきたつながりを、台詞でばしっと言ってくれました。
小さなお友達によりわかりやすくは、プリキュアでは大切なことですね。
さて必殺技でご退場してもらったあとは、いよいよ花火のうちあげに。
夕陽が落ち切らない時間で時間の断絶はすることなく、花火を打ち上げたシーンにおいてもつながりを感じれるようになっています。

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まずは花火をあげた瞬間。
ここはトリプルアクションと思われないように。しっかり別々の花からうちあげられているよっと真ん中、右、左ということで伝えます。そしてそれがだんだんと収束してつながりあい、やがては円となってつながりはじける。
視覚的なつながりまずこれが丁寧に描写されていました。
そこからPANで花火をうちあげたメンバー達をつなげます。

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次はそのままつなが続けたうえで長く尺をとります。
常に世界の美しさをみせてくれた本作でみせる花火というのは、その例にもれることがなく美しい。
じっくりとさらに人々のつながりと花火をみせることで、その日常の大切さを感じることができます。

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そして最後に再び花火をうちあげたメンバーにカメラが。
オーバーラップ(前後のカットの後ろの部分と前の部分を一部重ねて、徐々に画面を切り替えていくこと)してカットを重ねることで、強いつながりを印象づけてきました。
画面のなかでいかに説得力のあるシーンをつくることができるのか。それに見事に答えきっていました。

そしてそこまでしてくれたからこそ、わたし達視聴者はあの世界の人達とつながる感覚を得ることができた。例え無意識でも同じ空をみあげながら花火を、あの世界の人達を、彼女達をみている。意図した通りの視線誘導によってね。

つながりというテーマでまとめあげた、冒頭で言った言葉以上のことを今回してくれた、振り返ってみてあらためてそう思います。
成長とつながりの色をもたせながらも、打ち上げ花火をみあげるそんな当たり前の日常を大切だと思わせてくれた。コンテも演出も撮影も脚本も、そして無意識の視聴者でさえもすべてがつながりあっていた素晴らしい回でした。

 

恒例の今週のうさぎ!

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投げ輪の景品のうさぐるみ。うさかわいいですよね。

このちょこんと座ってるのがええなぁ。もふもふしたくなりますね

 

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ドンヨクバールと化したうさぎさん。

まさの闇堕ち。もとはこんなにうさかわいというのに。

しかしながらうさみみ光線を発っし、鬼ではないことを強くアピール。

闇堕ちしたとしてもうさぎさんはうさぎさん。そうわたしは思っています。

魔法使いプリキュア! のうさぎさんは出てしまえばかなりうさぎ力が高いので今後も期待したい所ですね。