うさペンの館

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期) 27話 「嫉心の渦中で」 感想

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期) 27話 「嫉心の渦中で」 感想

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三日月の悪魔ぷりを体感し、夜明けの地平線との戦いの準備を整えていく。
その中で今回描かれたのは、子ども達の暴論であったり、無力さにうちのめされた思い出であったり、一期とは別の側面で鉄華団の現状についてでした。
地上に降り立ち、悪魔となって槍を振るう。
ルプスとしてチェーンナップしたばかりだというのに、その三日月の振る舞いにおいつけてはいない。
白い悪魔鉄華団の悪魔。マグネットコーティング前のアムロみたいな期待が追いついていない現象。
ファーストのオマージュともみれる戦闘描写というのが、ガンダムシリーズのファンにとっては嬉しいものでしたね。
そんな悪魔三日月が与えた衝撃はふさまじく、特にハッシュミディとのやりとりでそれを発揮されます。
アトラとのやりとりでもそうだったんですけど、とにかく三日月の抑えきれない側面との違いがよくでている。それはビルスと通じた彼のコンプレックが引き起こした結果でもあり、キャラのたたせかたがうまいです。
上手く今後の彼の目標をたてれたうえでハッシュミディとしての物語がはじまっている。
今まで描かれてきた憧れや尊敬を三日月に抱く側面から大きくはずれ、今後期待できる要素でもありますね。
さて三日月から視点を外すと、別の側面もみえてくるのが今回の面白い所。
夜明け地平線前で戦力の確保をしなくてはといいはり、正規兵ともめごと起こす。
大人としてのやりとりが今だにできていない所が、三度とりざたされています。
都合よく利用される立場でマクギルスの思惑に乗っている彼等ではありますが、彼等自身も自分たちの権力を誇示しはじめ衝突する。
一クールで描いてきた少年達の暴走が、静かにエスカレートしていく模様は、『自立』ということがどれほど難しいことかを語ってくれる。
まだまだ危うい地盤のなかで、それでもなんとかやりくりしなばいけない。
地味な所を、コンパクトによくまとめきれているのが面白いですね。
EDでの幼少期での対比のさせかた。三日月とクーデリアの生きる視点の違いが、傘で守られている所、小綺麗な場所だったりと映像としてくっきりとでていたのも印象的。
三日月、クーデリア、アトラ、ミサンガによる三人一緒の証、謎の仮面の登場など、今後主軸となるであろうことを描いていながらも、そこからはずれた地味な立ち回りも丁寧に描く。
地味なこともしっかりとこなし、次の戦いにむけて現状を細かく伝わってきた、そんな回でした。