うさペンの館

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期) 31話 「無音の戦争」 感想

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期) 31話 「無音の戦争」 感想

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膠着状態。一見にしてその言葉からは動きが見えてこない戦いにおいて、戦士達の思惑が交差し続ける、今までとは違う戦場の様相が面白かった。
今回犬としてガランにこき使われ続けた鉄華団
なりたくてそうなっているわけではない中で、不穏にことが運び続ける気持ち悪さ。
彼等を襲ったのはまさに痛いとか、苦しいとかそういうのじゃないというのが心をつかまされる。
生きたいと働き続けるがゆえに、その沼の中に入ってしまう。
ガランさんの狙いしましたかのよう救援といい、それが理屈となって説明され続ける。
すごさっていうのは、あらためて強さに必ずしも直結しない。そこがまた恐ろしいんだよね。
根本を絶たなければ、無限に敵が湧き出てくる。
僕ら視聴している時間の中で彼等の本当の時間というのは感じられないのだけど、段々と疲弊していく様相や、変わっていく信頼のおきかた。その変化を描いてくれたからこそ、彼等の時間を感じることができた。
実際の長い戦い永遠にエンタメでみることは無理であろう。それは退屈であり、つまらないから。
でもそうじゃない、長い戦いの面白みってこういう部分があるんだよってしっかりと伝えきれている。
ある種の戦争の怖さなのかな。
『死』というものをわたし達は戦争において恐怖と捉えるのが当たり前になっているが、『終わらない』ということの怖さをみにしみた。
またオルフェンズとしての要素もいい味をだしている。それはヒューマンデブリであり、子どもたちが常に前線にたち続けていることだろう。
盲目に従いそうになるヒューマンデブリのアストンに対し、タカキがそうじゃないと激昂する。
自分たちのために戦っている。操られるばかりではなく、彼等の中で抗っているからこそ、人が人らしくあろうとこの戦いに向き合っている。
弱いからなにもしないとか、弱いからこうだではなく、弱いからこその感情をしっかりとすくあげられていたのが素晴らしかったです。
どこか取り残されてしまいそうな不安をしっかりと映像としても伝え、物語の方向性にあわせてしっかりと舵をとれていた。いやぁ、本当素晴らしい回だった。