うさペンの館

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テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(第2期) 15話 「それぞれの哲学 Each One's Principles」 感想

テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(第2期) 15話 「それぞれの哲学 Each One's Principles」 感想

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暴風を炎で止める。この表現自体中々みないのでようこんなの想像できるな。
濃縮して爆発というのにセンスを感じる。エフェクトも繊細で見応えありました。

 

 

 

デゼルの意志、ロゼの意志、ブラドの意志、スレイの意志、アリーシャの意志。
デゼルと止めるための魔法合戦を迫力満点で行われ映像美なんかも楽しめましたが、
それぞれの意志を交差したやりとりがつながりあいながら展開され、非常に上手お話の構成でした。
理想はあるが周りも観えているブラドと、理想を追い求めロゼのためならなんでもやるデゼル。
お世話になった人の意志を受け継ぐのではなく、その意志を継いだロゼのためにあろうとするあまりに、ブラドの意志に反することまでしてしまう。
周りの人を救いたいからこその理想。
それがいきすぎるゆえの違いというのを常につき続けられていました。
どうにもこの違いというのは、過激だからという言葉だけでは片付けることできません。
理想を追い求めるにいたたった理由はロゼと過ごす中で育まれ、実際にロゼは血に手を染めている。
ロゼの覚悟をしているからこそ、生半可なことはできないししたくない。
そう言ったロゼと過ごしてきた日々があるからゆえのというのも考えると、このお話の重みが違ってきますね。
さてそれに対してスレイもまた理想と現実の違いを知り考える。
「導師の役目は目の前の汚れを浄化し続けるだけではないように思えた」
こう悩めている。
グルードマンという理解しえない相手と近づいたりと、人間の負の面にも向かい合おうとする姿勢は非常に好感がもてました。
主人公だから上から目線でなにかを言えばいい、ってことにとどまっていない。
導師も人であり、人であるがゆえに考える。
スレイの人間性というのものがみられてそれが好感に繋がったように思えます。
理想は争いをなくすことだけど、それはどうあがいてもできない。
人がいなくなるなんて選択をとるなんてことはありえないからね。
ならそこでどうするべきなのか。今後そこをまだまだ掘り下げるということで、どんな答えにたどり着くのか、それとも答えはださず進み続けることで対処していくのか、どちらに転ぶか含めて楽しみです。
さてアリーシャはというと、理想をかかげたゆえの現実に直面します。
仲間の多くは死に、国家反逆罪にかけられる。
理想をはたした後でさえも、人の意思は変わらず悪意を向けられます。
なにもかもぶれがないし、ご都合主義もない。
アリーシャに対する冷たさというのは一期のころから変わりはないです。
従士となったということでは、人は変わりませんというのを突きつける展開ともいえます。
それゆえにアリーシャも落ち込むし、迷うんですよね。
ただその際、スレイの言葉を思い出して立ち上がる勇気をもらう。

「少し気負ってしまったが、わたしは立ち止まらない。亡くなっていったもの達のためにもわたしは進み続ける。ハイランドの姫として、この国を正しく導くものとして。頼む、皆わたしに力を貸して欲しい」
「もちろんです」
「ありがとう――明日未明、ハイランド官邸を奪取する」

周りの仲間をみて、それでも理想を追い求める。その姿はかっこよかった。
理想と現実の話は創作するうえでよく題材としてあがるのですが、今回の話のようにそれぞれの意志がつながりあって形づくられていくのはなかなかみられませんね。
たぶんそれができたのは、人としての感情や思いを的確に言葉にできていたからでしょう。
いやぁ本当に濃密な回でした。
アリーシャも再び登場でテンションあがってたし、しかもかっこいいし、いうことねぇよ。
次回、この意志がどう実を結んでいくのか楽しみです。