うさペンの館

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ゼロから始める魔法の書 12話 「ゼロから始める魔法の書」 感想

ゼロから始める魔法の書 12話 「ゼロから始める魔法の書」 感想

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すべてはゼロになり、それぞれの新しい道がはじまる。キャラとのやりとりにより、はじまりと終わりの変化もみせてくれた最終回となりました。

ゼロや傭兵なんかの物語はまだまだ続いていくからかあまり今回の騒動の主役にはなりきれず、最終的にはアルバスとホルデム、そして13番へと物語の主導権が渡ったまま終わりました。
ゼロは魔法を消失するキーとして、傭兵は守るべきものとして、物語には介入しているのですが、この戦争を止めたいという意思はアルバスとホルデムよりかは劣る。
ゼロの魔導書が事件の発端というので理由にはなっているのですが、どうしてもソーレナとの絡みが薄いせいで、エピソードとしてなにか与えられているわけではない。
ホルデムとアルバスはソーレナとの関わりが深いだけあって、最後まで葛藤するし、13番の処遇にもリンクしている。許されざる敵がいながらも許し、それぞれの道を歩んでいく。ほぼ理想の形を体現してくれていたと思います。
また、国家と魔導師団、その狭間で双方によびかけながら魔法を消すか、継続するかを説く。
傭兵とゼロ達が悩むべきは魔法を消すべきかどうか、前回言っていたような展開にはならなかったですね。この点については単純に妄想爆発させて自分が読み間違えたということでいいです。個人の主張が強いまま物語を最終的にみてしまった。
ですが本作においてはそれは間違いじゃないと思っています。
本作なにかと丁寧な部分が多く、登場人物たちと物語の方向性がリンクしている所が多い。
その期待値を考えるとずれた見方をしたとは思ってないです。
満足いく所まではいきませんでしたが、十分に本筋は楽しむことができました。
レニアス全土の魔法の却下と、13番がすべての黒幕だとすることで平穏をつかんだ。
とりあえずの解決という形になったのですが、果たして双方の問題が解決したといえるのはなんともいえない所。
とりあえずの終わりとしては、妥当な所に落ち着いたのかな。
最後のアルバス君のキスは、あれだけ傭兵と激しくぶつかりあっていた仲だということで感慨深かった。
嫌われて突き放され利用されたアルバス。けれど傭兵と過ごした日々は意味があるものだった。最終回としてふさわしい。
たいしてゼロと傭兵の旅立ちは、彼等らの新たなスタートという形になっており、長い序章の終わりをようやく迎えたように感じました。
「我輩のものになるのは嫌か」
「俺はもうお前の傭兵だろうがよー」
仲の良い夫婦って感じで隙がねぇ。末永くお幸せにと言った感じなんだろうけど、そうはいかないんだろうな。その辺りは原作をみて保管しときま~す。
アルバスとゼロとの関係がどれほど仲の良いものに変わったのか。いがみあいからお互いを信頼しあえる関係に変わるというのは、大きな変化としてこの物語をかざるにふさわしいものでした。
ゼロから始める魔法の書、物語の進め方で丁寧で心地良い作品でした。
制作に携わったスタッフの方々、ありがとうございました。