うさペンの館

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アイカツスターズ! 90話 「ヴィーナス クライシス!」 感想

アイカツスターズ! 90話 「ヴィーナス クライシス!」 感想

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 ヴィーナスアークの解散により新たに動きだす物語、その序章を任されたのはエルザを振り向かせるために張り合うレイときららでした。
彼女たちにとってエルザとはかけがえのないものでありつくすべき存在だったわけですが、今回それが打ち砕かれてしまったことでエルザは取り戻すべき存在に変わった。
ヴィーナスアークのコンセプトは奪う、それはエルザだけでなくレイやきらら達も同じだという意志表示がはっきりしており、根底にあるものが崩れていないのが素晴らしいですね。
そんなレイときららはアイカツライキングをあげるためにトライアスロンに挑戦することになったのですが、その中で特筆してピックアップされたのは料理でした。
きららの料理下手を話しとしてとりあげると同時に、苦手意識の克服というテーマをわかりやすく伝える内容にもなっていた。
ではなぜそのようなことをしたのかというと、この苦手意識というのはエルザ側にとってとても重要なテーマであることに他ならないからです。ずっと母さんを振り向かせられないという思い込みがあるわけですしね。
料理審査が終わってからレイときららはライバルとして最初は競っていましたが、足をくじいたきららをレイが背負っていくというのが重要なできごと。失敗しても支えあうことで進んでいける、エルザもこんな風に支える未来があると明示するには十分でした。
総じてこの先のエルザにつながるであろう展開を網羅しており、非常にレベルが高かった。
キャラクターのぶれなさその目的の意義、レイときららはこの物語の中心として動いていける力づよさを感じられた。
またエルザ様の拒絶のしかたが非常に好感度高いもので、ぶれない発言をしているもののそこにちょっとした弱さが見え隠れしている。執事のわがままにつきあわせたくない発言、最後の紅茶の波紋で顔を隠し、間接的な描写を用いた伝えたかたをしており、それがエルザの弱さと強さを両立させていた。こういった外側のものをつかうとキャラがぶれなくていいですね。
今回ヴィーナスアーク勢はうごいたが、四ツ星メンバーは動けず。四ツ星のメンバーがどれもエルザに執着がそれほどないのが辛い所ですね。
エルザの孤独を描く必要がある話の展開で進めたのでそこは英断ですが、なにかフックとなるものがほしいですね。というか来てくれ。ゆめちゃんの活躍をみたい。
とまぁ四ツ星のフックの弱さを感じてしまったけれど、ヴィーナスアーク側の話はぶれがなく、今後の布石もはっているボリューム満点の回でした。