三者三葉 12話 「もうパンの耳は卒業しますわ」 感想+総評
三者三葉 12話 「もうパンの耳は卒業しますわ」 感想+総評
高貴なる貧民の生活をお送りする予定だったアニメ最終回
まずはお前だれやねん、という感じで夢のなかで真逆なキャラばかり。
ひっこみ事案系委員長の西山さんが個人的にはグット。
全員のギャプある姿を楽しませてもらいました。
落ちである園部さんの夢だったというのも、語りが葉子さまだったというのもあってうまくだまされたなぁ。
続いては桜リサイタルをしたあと、葉子様は旧友であるおさかべさんとバイト先で会う。
短いやりとりでしたが、ひさしぶりにあったときのきまずさ、連絡先をおしえるやさしさ、
友人としての彼女達というのも堪能できたなぁ。
この一年間を通して成長したことをかつての友達を通して感じる。一年の成長を締めくくるうえで大切な瞬間でした。
続きましては女子力たりないことをきにして双葉ちゃんが、夢のなかぽくなってしまう。
今回の話のテーマは変化ということで、そのテーマからぶれることはなかった。
変わらない双葉ちゃんのほうがいいよね。大食いしてる場面への既決は変わらないことの大切さを感じさせてきれました。
最後はインスタントやきそばに昇格した葉子様。
しかしソースを間違えいじけてしまう。かわったようで変わってないなぁ。
でも確実に変わったことは友達といる日常だから笑顔になれること。
そんな意味が最後の笑顔にはこめられていたのかなぁと思うと素敵だなぁ。
総評
お嬢様で普通の暮らしがわからず、クラスメイトから距離を置いていた葉子様。そんな葉子様に双葉ちゃんと西山さんという友達ができる所からはじまった本作。
普通、まずその前に貧しいということがかなり強調されていました。
その元たるものがパン耳であり、くそ寒い部屋であり、金第一主義であったりしましたね。
その点に関しては普通の女子高生とは差別化。独自の話の展開ができていました。
しかし貧しいというだけでなく、普通であることも強調される。
じゃあなにが普通な女子恋生なのかと言うと、
普通に友達をつくり、喧嘩し、食事をおいしそうにたべて、行事をこなし、遊ぶ。
その普通の中には彼女達の毒っけすらもさらけだしていくものもありましたね。羽山さんがそのもとたるものなんだけど、まぁ普通の日常系に比べたら、本当可愛げねぇなぁって想うぐらい。
でもそれぐらいなほうが、普通の女子高生ぽい感じなのかな。
また趣味に一辺倒だったりもする。大食いとか、愛する猫ちゃんのためだとか。可愛く女子回うふふふよりも、好きなことしてる彼女た達って可愛いでしょって感じでした。その姿はもちろん可愛くて、特に双葉ちゃんの食べっぷりにはほっこりしっぱなし。
美味しそうに食べる女子の顔っていいよね。
三者三葉、いやそれ以上にタイプの違う普通の高校生の日常は楽しく、微笑ましいものでした。
メインテーマとしては、ずっと物語の中で大切にされてきた
友達といることの幸せ、友達をつくる難しさ。
趣味があっていてもすぐに仲良くなれるわけではないし、、
相手のことを悪くいってしまう人とどうつきあうか、
友達との向き合いかた、友達の作り方、彼女達の悩みや微妙な距離感なんていうことにも気を配れていたなぁ。
個人的に好きだったキャラは西山さんですね。
にゃんデレしてる姿も、どうしようもなくツンツンしてる姿も可愛いかったなぁ。
三者三葉、普通の高校生が高校生として仲良くする枠に収まらない、彼女達の個性と距離感を大切に扱いきつた素晴らしい作品でした。
製作に携わったスタッフの方々、ありがとうございました。