うさペンの館

主にアニメの感想置き場です。

アイカツスターズ! 29話 「本当のライバル」 感想

アイカツスターズ! 29話 「本当のライバル」 感想

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春ちゃんの離脱へ向けてアクションと、ローラの努力と決意。
二つの軸を基本にお話が今回は展開されました。
まずはその一つ目。小春ちゃんについて振り替えっていきましょう。
両親がイタリアに。そのために一人離れなければいけない。
アメリカへ武者修行しにいったいちごちゃんとも、どっかなりゆきで飛んでって伝説となった女はるかるかとは違い、必ずしも小春ちゃんが望んだものではありません。
やっぱりここにいたい。そういった思いをしっかり話してくれていて、そこがぐっとフックとして引っかかる部分になっていました。
ゆめちゃんと一緒にS4になりたい。彼女が描いたゆめとは違うものになっている。そんな想いをこえて、言い出そうとしているのになかなか伝えきれいないそのはがゆさ。
次回の『解れ』を描える中で、丁寧に地盤を固めていってくれており好感もてるなぁ。
そんな小春ちゃんの描写ためてからは、サッカーのハーフタイムショーで組ごとにセンターを決めるオージションがはじまり、ローラの心境にスポットライトが。
違う努力と、共に歩まない覚悟。
今回ローラはゆめとの違いを出すために、真昼を誘ってレッスンに取り組みます。
21話で負けてしまった、そのことを悔やんでべつの道を歩みだす。
以前の話を受け取っての雪辱というのもありますね。
「どこ行ってたの、心配したんだよ」
「ちょっとね」
21話との対比という部分もつくってあったりと、台詞や展開の中にもそういったことを連想させる台詞がある。このお話とリンクしているときずかせる要素があるのが上手い部分です。
ライブシーンの振り付け、モデリング、カメラワーク、どれもさらに洗練されている。
より魅力的にみえていると体感で感じられる、素晴らしいライブでした。
さて今回こそはということで勝ちのムードをもらい続けるローラちゃんなんですけど、今回もゆめちゃんの前に敗北をしてしまいました。
これは本当に勇気ある決断だったと思いますね。
ここまでかなり丁寧にローラの描写を追っていたので、勝たせるのがセオリーなんですけどそうはしない。
アイカツスターズの勝利に対する姿勢というのはものすごくシビアですごくそこが好きですね。
そりゃあローラちゃんに勝ってもらってきもちよくなってもらうっていうのはありです。
しかしそうしないのは、『才能』や『現実』という壁を感じさせるのに必要なことで、それから逃げるような描写が一切ない。
努力の量だけがすべてじゃないという構造により、これまで大事にしてきたことが崩れることが一切ありませんでした。
負けて現実を知って、一人悩む。
努力した分さらに深刻に塞ぎこんでしまうのもまた現実的でした。
さてローラがそうなった時に手を差し伸べたのは、前回も道を指し示してくれたアンナ先生。

「虹野と同じことをして勝った負けたなんてことを思う必要はない。ましてやもう勝てないなんて思うのはナンセンスだ。お前はお前のやり方で光輝けばいい。自分たちのやりかたをみつけたうえで競い会う、それが本当の意味でのライバルだ」

『個性』ということを終着点にして、上手く導いてあげて、頼りになる先生役としての力を遺憾なく発揮していました。
マリーゴルドの花が広がっていき、最後はそこに一輪の花が咲く。
ローラの涙、アンナ先生が肩をつかみ肩を叩くタイミング。
フィルムコントロールが行き届いていて隙がないシーンに仕上がっていたなぁ。
ゆめとローラの違いは力の優劣と先輩達のアプローチの違い。
ゆめは個性に振り回されてそれをどう制御していくかという個性の暴力に悩むが、
ローラは正当派らしく個性が足りないことに悩む。
同じ目標に向かっているアイドルでありながら、そこにいきつく悩みは違い、そこに対する歩みかたが違う。二人の物語がお互いに足りない部分を補って進んでいくのは本当にみていて楽しい。

寝ぼけていたり、小春ちゃんと百合っていたりする、ゆめちゃんもかわいくて最高だった。

ライバルとして幾度となくぶつかりながらもまったくマンネリにならない。
むしろ魅力が増していくお話となっており、今回も素晴らしいお話でした。
次回は、ついに小春ちゃんが……解ってたけど辛いけど受け止めないとな。

 

 

今週のうさぎ!

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うさああああああああああああああああああああああああああああ

ゆめちゃんが逃げ逃げうさぎ。うさぎ力を感じる素晴らしいなびきでした。