うさペンの館

主にアニメの感想置き場です。

アイカツスターズ! 第10話 「ゆめのスタートライン!」 感想

アイカツスターズ! 第10話 「ゆめのスタートライン!」 感想


姫ちゃんに変わって夢ちゃんがファーストライブをすることに。
はじめてのライブのために動きだすというのではなく、この突然というのが当たり前の壁をすぐさまぶち壊していくものでした。なんとうか、こういうアップダウンのつけかたがぐっと引き込まれるね。
もう土壇場でやるしかないっていうのは燃えるわ!
この時点で予想だと夢ちゃんはどうしようとテンパると思ってたけど、案外肝がすわってる。
お得意の妄想劇までみせて、こういう所は変にずぶといよね。
本質にきずいていないことで、作劇としてきずきにつなげたいという感じだけではないよね。夢ちゃんの盲目さとか、そういうのも含めて欠点ではあると捉えられる。
そんなまだまだなにも見えていないままの状態をよそに、新グリッターの紹介に。
そして姫ちゃんと同じスタートラインを歌いたいと宣言。

わくわくしているという言葉通り、夢ちゃんのわくわくがワンクッション描かれていましたね。アイドルや姫ちゃんのあこがれ。それがまだまだ膨らむばかりというのが再認識できる場面でした。
こういう小さい子たちの等身大をしっかりとやってくれているので、アイカツを今している人、アイドルに憧れてるこ。ちゃんとそういう視点が導入としてあるのがいいね。
まぁでも嬉しいわくわくだけじゃないのがアイカツスターズ!
知らねぇアイドルのチケットなんて誰も買わないというシビアな世界のなかで否応なく夢ちゃんはその洗礼をあびてしまう。しかも偉大な先輩、姫ちゃんの後釜として。
チケットだけでもきついのに姫ちゃんのことがあるからまたそれが痛々しいんだよね。
それをしっかり拾いあげるというか、ただ絶望させたいがためにやっているわけじゃな。
わたし姫ちゃんがみたいという、ファンのどうしようもなく抱いてしまうこころなんだよね。
そこが当たり前にリアルだし、だからこそ残酷だといえる。
このあたり逃げないでやるのはやっぱすごいわ。先輩との差をみせつけられるしね。
こんな辛い現実からであった後で、わくわくするなんていうのも無理!
誰もいないステージで一人歌い、S4になれないと涙し、誰のために歌えばいいのか迷う。
このどうしようもない負の感情が涙をさそうね。
お涙頂戴劇ではなく、リアルな感情。やっぱアイカツスターズのこういう丁寧な心理描写はさすがだと思う。だからこそ共感も応援もしたくなる。ぐっと画面に入り込んでいました。
たっぷりと悩みをみせた後は、先輩であるスバル君がまた違う視点をみさせてくれる。
ここはいつも道理の安心感すらある展開ですね。それゆえに頼もしい。
そして大切な夢のファンであり友でありライバルであるローラちゃんと小春ちゃんがライブの宣伝をしてくれている所をみる。夢ちゃんの欲しかったものが目の前に。自分できずくのではなくきずかせてもらえ一歩二歩展開を飛び越していきますが、それがテンポのよさとスバルの言葉を引き出す。
「初ライブで俺なんて一人だけ」
「目の前の一人に届ける。それが広がっていく」
先輩のスバルもそんな時があった。これは上手い所ついてくるなぁと思います。
今回やりたいのは友情の話ではなく、アイドルとしての向き合いかたと先輩の目線。

なにをやるべきが解っていて、物語の軸がぶれないのがいいですね。
そりゃあ、キャッキャウフフでローラちゃんと解決していくのもいいですが、ちゃんとなにをやりたいのかがわかっている。それが当たり前をただの当たり前にしない、確固たる王道として根強い物語に深みを与えていた。
目の前にいる人のために。これはなんどとなく使われた言葉ですが、夢ちゃんでしかできない物語をしっかりと描けている。それは先輩であり、今までの積重さねでもあったりする。
10話でどんなものをきずいたのか再認識しつつの夢のスタートラインだったなぁ。
今まで知り合ったキャラ、今回夢ちゃんのがんばりをみてあらたな一面をしった歌組のクラスメイト。
すべてが密接に繋がているのも素晴らしいね。
最後は夢ちゃんのライブで盛り上がりおえたあとに、さらに高みを望まなければいけないという現実をつきつけられる。
まだまだスタートラインにたったばかり。一気に現実に引き戻されたなぁ。
喜び、悩み、涙し、きずき、挑戦し、努力し、虹の道を歩みはじめた夢ちゃん。
ゆめのスタートライン! そのタイトル通り様々な感情と様々なキャラクターが折り重なった夢ちゃんならではのスタートでした。ああ~今回も素晴らしかった!

 

今週のうさぎ!

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喜び、悩み、涙し、きずき、挑戦し、努力し、虹の道を歩みはじめた夢ちゃん。

というこで!  虹色のように、さまざまなうさシチュエーションをみせてくれました。

なにしててもうさぎとしての魅力にあふれている。やっぱポテンシャル高いわ。