アクエリオンロゴス 22話 「聞け!キミを呼ぶ声」 感想
アクエリオンロゴス 22話
「聞け!キミを呼ぶ声」 感想
努虫を失い舞亜を取り戻せぬままおいうちにようにテロリストとして追われることになる彼ら。
絶対のヒーローであった彰が腑抜け状態での絶望な状況で、明るかった彼らだけに避難をうける姿は心にくるものがある。
その中で正論をわすれない隼人に対し、小早川議員が母さんティノアちゃんと共に助けにきたり救うものがいてくれるもの存在は頼もしい。
しょうこちゃんも努虫のために笑顔になろうという流れも王道に沿った流れで心地よかった。
非難をあびせられた人を心音ちゃんが助ける。今まで引っ込み思案だった彼女の行動はヒーロにあこがれていた少女がヒーロになった瞬間で感慨深い。ふぬけた彰をひっぱたき、歌で彰を呼び覚まし、彰にキスをする。彰のヒーロ像をあこがれていた彼女がこの絶望の状況で勇気をふるまえたのは失恋で落ち込み、暗い所一回落ちたゆえなのかもしれない。
月の明かりに輝く彼女が問う。
「わたしが好きなのやるべきことやる彰くん。本当に救いたい人は誰ですか」
恋とヒーロとしての憧れ、その両方の気持ちを絡めた締めくくるにふさわしい言葉と彼女の歩みを伝えるものだった。
ヒーロでなくなった彼らが朽ちていく姿をみせつつの、正しいことをしようとする姿という流れこそ人の創世力のつながりの証。もう一度立ち上がるためにただ絶望をさせるだけに留まらず丁寧に心理描写を終えた回だった。