うしおととら 31話 「混沌の海へ」
うしおととら 31話 「混沌の海へ」 感想
一度は引き裂かれた二人が再び愛するものに。
喜ばしいことだけれど、白面の者をどうにかしなくてはいけないこの状況においては辛く悲しいものに。獣になってでも戻ってきて欲しいと送り出す麻子、好きだと告げるうしお。
宿命に縛られ続けて切ないなぁ。
ここまでの積み重ねがあったからこそ、それが通感できる。重ねてきた重みを感じることだった。
たっぷりとうしおの人情話をみせた後は、うらぎった流の話。
なんでもできるがゆえにつまらない人生だった。とらと戦いたい、うしおの顔を歪ませて悪者だと思われたい、それが裏切った理由。
このどうしようもない危機の中で流は自分の欲望を優先せざる得ないほどだったんだなぁと。
わりと良い人なイメージだったけど、すごい子供じみていた。
理由としてはよくあるキャラづけって感じだけど、それにいたるエピソードがあんまりなかったようなきも。ここらへん省いてたりしてたのかな?
とらも「うしおの暖かい目に耐えられなかっただけ」だと大笑い。
白熱する戦いという点ではおもしろいけど、特に積み重ねを感じなかった。それがこのエピソードの肝でもあるのかもしれないけどね。あくまで人間側には色々な人がいる。その一例として流がその役割をひきうけたのかな。
人間にも悪い面がある。けして正しいうしおばかりではないことを伝えてくれた話だった。
人情あふれた話のあとに流の話を置く。けっこうえぐい対比のさせかただったなぁ。